こころの病気について
恐怖症性障害には、高いところが恐い、狭いところが恐い、犬が恐い、エレベーターが恐いなど、ある特定の対象や状況に対する過剰な恐怖を伴う「単一恐怖」と、 それ程親しくはない他人の目の前で、とんでもない失敗をしてしまうのではないかと考え、極度に緊張した結果、動悸がしたり、顔が赤くなったり、汗をかいたりする「社会不安障害(SAD)」があります。
社会不安障害(SAD)は他人の視線を意識する特定の状況以外では全く症状がないため、病気として自覚されたり、問題とされたりすることがなく過ぎていることが多いのですが、大勢の前で発表したり、他人と食事をしたり(会食恐怖)、人と長く会話をしなくてはいけないときなど様々な緊張する場面で不安症状を呈する人は少なくないと最近は考えられています。