とみさわクリニック

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心療内科/内科/精神科

こころの病気について


う つ


「うつ」「うつ状態」といった場合は、「病名」ではなく、「状態」「症状」です。元気なときの自分と比べて「意欲が出ない」「面倒だ」「悲観的にものを考えてしまう、悲しくなる、泣いてしまう、死にたくなる」「集中できず、決断できない、物忘れをする」「眠れない」「食欲がない」「身体の病気がないのにだるい、気持ち悪い」などの症状がそろえば、その人は「うつ状態」だと判断するのは難しいことではありません。


ただ「うつ状態」というのは、身体の病気でいうと「頭が痛い」とか「38℃の熱がある」とかと同じように症状レベルの話です。「何故頭が痛いのか」「38℃の熱が出ている原因は何か」といった原因となる病気、疾患は容易には判断できません。


よく言われる「うつ病」は病名です。ある時点から上記のような「うつ状態」が始まり、自然にその症状が徐々にひどくなって、ピークになり、それを過ぎると自然に軽くなっていって元に戻る、という「うつ病性のエピソード」を周期的(数ヶ月から1,2年の周期)に繰り返す(生涯1回だけのエピソードの人も多くいますが)、ひとつの病気の単位を「うつ病」と言います。


これに対して「うつ病」という病気が原因となっているのではない「うつ病でないうつ状態」の人もいます。これらの人はうつ病よりもより心理的要因が大きい人で、具体的には「大事な人やものを失う」「自分の価値観に合っていないことを無理に続ける」「心理的な悩みがあってそれが解決しない」「身体の病気があってそれが治らない」などの場合には、結果的に抑うつ的になります。


このような場合には休養や抗うつ薬などの治療もある程度有効ですが、本質的にはうつ状態となる原因が解決されれば良くなり、解決されなければうつ状態が続くということになります。


このように、ある時点で、ある人が「うつ状態である」ということはそれほど難しいことではありませんが、うつ状態の本質的な原因がどこにあるか、ということは簡単には判断できません。

 

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